HAPPEN #12: 吉田 楓さん(NAGOYA CONNÉCTアンバサダー)

今回のHAPPENストーリーは、NAGOYA CONNÉCTのアンバサダーを務めるほか、トイレ研究会の設立、環境団体への参加など精力的に活動する大学生の吉田楓さんにお話をうかがいました。NAGOYA CONNÉCTに関わってまだ1年半くらいとは思えないほど様々な変化があったといいます。

|トイレ界でイノベーションを生み出したい

――まずは自己紹介をお願いします。

富山県出身で現在は三重県在住の大学3年生です。昨年までは名城大学に通っていましたが今年から三重大学に移籍。現在は生物資源学部共生環境学科農業土木学教育コースで「土木技術を使うことでどう農業の生産性を上げてくか」というようなことを学んでいます。

小学生のころ、富士山に登った時に自己完結型トイレというものを知り、それをきっかけにトイレに興味を持つようになりました。高校生の時は学園祭で「ハッピートイレプロジェクト」と称した活動をしたり、名城大学ではトイレ研究会を立ち上げました。東海学生アワード2020には「みんなのためのトイレ革命 by山ガール」というプロジェクトで参加し、ファイナリストになりました。

今年の9月には全国学生トイレ研究会という組織を発足、代表を務めています。これは全国のトイレに興味がある学生が集まり、トイレ界に新たなイノベーションを生み出していこうというもの。若者の力で、これからのトイレの未来を創っていくことを目標とした講演会の企画・運営や、SNSでの情報発信、交流会・勉強会を通じた情報共有などを行います。

学生環境団体「Clean Green」にも参加しています。Clean Greenは今春、クラウドファンディングで活動資金を集め、家庭で出る生ごみを堆肥化する「コンポスト」のキットを製作しました。現在はEC サイト立ち上げを目標にしており、その動画作成を担当しています。

また、10月23日に開講のGreen Innovator Academyの第1期生にもなりました。

Venture Caféに関わるようになってから、トイレへの探求を深めようと突っ走ってきたのですが、実はここ最近、ネクストアクションをどのようにしていこうか悩んでいたんです。ちょうどそのころNAGOYA CONNÉCTの方からGreen Innovator Academyを紹介してもらいました。これは経済と環境の好循環を生むイノベーターを2030年までに1000人育成しようというプロジェクト。「未来をより良く変えるには、先ず今を知り、想像し行動する力、そして仲間が必要だ」というコンセプトに共感し、応募することにしました。
1期生として選んでもらえたのは「トイレ」と「イノベーション」という異例の組み合わせをテーマとし、自身のビジョン実現に向けて少しずつでも前に進んでいることに対して評価をいただけたのではないかと考えています。

様々な活動を通じて人脈やつながりが広がっており、これからかなり面白いことが起きそうな予感がしています。

――NAGOYA CONNÉCTのアンバサダーもしていらっしゃいますが、関わるようになったきっかけは?

以前、通っていた名城大学から「2020年7月31日からNAGOYA CONNÉCTが始まる」というお知らせメールが来たのがきっかけです。Venture Café TOKYOでは毎週Thursday Gatheringが開催されているという告知も受け取ったので、NAGOYA CONNÉCがスタートする前に、まずはThursday Gatheringに友人と参加してみました。

最初にThursday Gatheringに参加した時は、どういう集まりなのかよくわからず、大学の講義のような感覚で手元にノートを用意してメモを取ったりしていました(笑)。
バーチャルネットワーキングスペースに行った時、当時からすでにアンバサダーとして活動している方たちが気さくに声をかけてくださったことがとても印象に残っています。私のトイレプロジェクトの話をしたら面白がってもらえました。気がついたらいろんな人と仲良くなっていて、それが安心感につながりました。

――アンバサダーとしてはどういう活動をされているのでしょう?

Peatixの設定やFacebookでイベントページを立ち上げたり、Zoomでセッションを開催する際のURLを発行するなどの裏方の仕事のほか、セッションのモデレーターを務めることもあります。

直近では、9月24日開催の「Green Innovation -持続可能な社会を考える-」というセッションでモデレーターをしました。この時はセッションの告知文も私が担当することになりました。当初は環境問題の背景にあることへの理解が浅かったため手間取ってしまったのですが、このセッションをマネージしている人が自分で文章を書いてしまった方が早いにも関わらず、私が文章を作成できるようにヒントとなることを与えてくださったんです。いろんなチャンスをもらっているうえに、きちんと育ててもらっていると感謝しています。

|Venture Caféからはいろんなことを学んでいる

――NAGOYA CONNÉCTに参加することで生活や気持ちに変化はありましたか?

NAGOYA CONNÉCTに関わってまだ1年余くらいなのですが、そんな短期間とは思えないほどいろんな変化があったと思います。

まず一つは大学の転入を果たしたこと。大学を変わるというのは自分の中では大きなことなので迷うこともたくさんありましたが、Venture Café Tokyoのアンバサダーにも大学を転入した経験者がいたので、その人をロールモデルとして転入後の自分をイメージすることができました。また、スタッフにユニークな経歴の方がいて、その人と話す中で固定観念に縛られる必要はないということに気がつきました。やりたいことがあり、それを実現させるために、いつどういう手段を取るかは自分次第。逆にやらなければ後悔する。もしうまく行かなくてもまたやり直せばいい、と決心がつきました。一歩踏み出せたのはVenture Caféの存在も大きいと思います。

また、私は富山県出身なのですが、今までは地元とのつながりをあまり持っていませんでした。でもNAGOYA CONNÉCTで6月に開催したツキイチナゴヤのセッションで富山県出身で教育事業を展開する方に登壇いただいたことがあり、その方が富山で推進中のプロジェクトに私を巻き込んでくださったんです。今まで出会ったことのない人たちと知り合うことができ、地元とのつながりを深めることができました。Venture Caféはグローバルな組織なのに、ローカルなところにも浸透しているのがすごいと感じました。

「人の巻き込み方」ということもVenture Caféから学んだことの一つですね。つい最近もNAGOYA CONNÉCT関連のプロジェクトで、ジェンダーに興味があるという学生と知り合ったんですが、生理の貧困ということにテーマ意識を持っているというので「だったらトイレ研究会にも来る?」と誘ってみました。ちょっとでも接点がありそうなら、どんどん人を巻き込んでいこうという感覚はVenture Caféで身に着いたと思います。

|フォローがあるから思い切ったチャレンジもしやすい

――Venture Caféとの関りでうれしかったエピソードはありますか?

いろいろありますが一つ例を挙げると、大阪万博(2025年日本国際博覧会)と関りを持てたことです。3月19日のNAGOYA CONNÉCTで「全員参加型万博 TEAM EXPO 2025 の展望」というセッションが開催されたのですが、ここで登壇者としてトイレをテーマに5分くらいのピッチのようなことをさせてもらえたんです。

実は私は、数年前に大阪万博の開催が決定した時から、漠然とではありますが「将来これに関わりたい」と思っていたんです。まさかまさかそういう話が飛び込んでくるとは思っていなかったのですごくうれしかったですね。

セッションを通じて「私のような普通の学生でも万博に関わっていいんだ」ということを実感し、全国学生トイレ研究会の今後の計画にも「万博への参加」を提示しています。

――Venture Café、NAGOYA CONNÉCTの魅力はどういうところだと思いますか?

十人十色のいろんな個性の人たちが集まっており、普通の学生からしたら雲の上の存在のような人もすぐそこにいらっしゃるというのは、よく考えたらすごいことですよね。

「将来こうなりたい」という人が周りにあふれているという贅沢な環境は大きな魅力です。

NAGOYA CONNÉCTではやりたいことがあればいろいろチャンスを与えてもらえます。しかも任せっぱなしではなく、裏でちゃんとフォローしてくださっています。だからこそ自由にいろいろチャレンジできるのだと思います。私は性格的にアマノジャクっぽいところがあるのですが、周りがそれを悪いふうにではなくポジティブに受け取り、うまい具合に育ててもらっていると感じます。

この1年余はかなりいろいろなことを推進してきましたが、自分単独ではここまでできなかったと思います。「Venture Caféが後ろで見守ってくれている」という感覚があるからこそ思い切ったスピード感でものごとを進めることができました。

またVenture Caféはグローバルな組織ですしNAGOYA CONNÉCTは名古屋市主催。バックボーンがしっかりしているので親も安心しているようです。

――今後の抱負はありますか?

NAGOYA CONNÉCTに関わる中で自然といろんなスキルが身について来たと感じますし、人脈もどんどん広がっています。今まで自分が受け取ったものを今度は他の人に伝えていく、これがアンバサダーの役割なのかなと思っています。

もう少し長い目で何を還元できるかを考えると、自分の専門分野を極めることでしょうか。将来的にVenture Caféでセッションを開催したり、Venture Caféとどこかの組織をつなげるなど、そういう活躍ができるような自分になることが恩返しになるのではと考えています。

そのためには今は大学での学びも大事にしたいと思っています。大学の勉強は大変なこともありますが、自分が受けた恩恵を還元したいという目標があるので頑張ることができます。

◆Venture Café Tokyoについて/ About Venture Café

Venture Café Tokyoは”Connecting innovators to make things happen”をミッションに掲げ、各種プログラミング・イベントを通じてベンチャー企業・起業家・投資家を繋げることで、世界の変革を促すイノベーションの創出を狙いとする組織です。Thursday Gatheringは毎週木曜日16時-21時に開催されるVenture Café Tokyoのフラッグシップ・イベントです。教育セッションや安全で快適なネットワーキング空間の提供を通じて、多様な人々が集う場を提供し、上記のミッション達成を図ります。

http://venturecafetokyo.org/