<セッション開催レポート>「レオファーマ・Venture Café Tokyo・CIC Tokyoが創るイノベーション・エコシステム」@BioJapan 2021

日本のライフサイエンス・エコシステム形成に必要なのは”つながり”と”アクション”。レオファーマ、Venture Café Tokyo、CIC Tokyoが共に創るイノベーションコミュニティを徹底解説

レオファーマ株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長:坂本和繁、以下「レオファーマ」)LEO Science & Tech Hubは、2021年10月13~15日にパシフィコ横浜にて開催された約800の企業が集結したアジア最大級のバイオイベント「BioJapan 2021」にて、Venture Café Tokyo、CIC Tokyoと共に「レオファーマ・Venture Café Tokyo・CIC Tokyoが創るイノベーション・エコシステム」と題するスポンサーセッションを開催しました。

レオファーマ「未来のイノベーションを可能にするレオファーマのエコシステム形成」より
レオファーマ株式会社 LEO Science & Tech Hub シニアディレクター 黒田 垂歩 氏

本セッションの前半では、レオファーマ、Venture Café Tokyo、CIC Tokyo がそれぞれの取り組みについて紹介しました。レオファーマは、トード・ラブダ氏(R&D APAC Hub ヴァイス・プレジデント)の会社紹介に続き、LEO Science & Tech Hubとして、エコシステム形成を通して行ってきた、最先端のサイエンスとテクノロジーの様々な社会実装の事例について説明しました。また、8月にVenture Café Tokyo、CIC Tokyo と共催で行われたイノベーションを取り巻く最新情報や、ライフサイエンスエコシステム形成をテーマとしたイベント「LIFE SCIENCE CONNECT 2021」について、ライフサイエンスに関わる研究者、起業家、投資家、自治体、企業の担当者など、約300名が参加し、新しいつながりが生まれた事例を紹介しました。次に、世界5カ国9都市にて展開しているVenture Café が運営する Venture Café Tokyoでは、”Connecting People to Make Things Happen”をテーマに、イノベーションを加速させる学びと繋がりを蓄積する「場」として、毎週木曜日に開催されている「Thursday Gathering」や、200組組近いアントレプレナーと2,000名の方々が参加している「Rocket Pitch Night」など、人々が学び、つながり、自分の意見をシェアできる様々な活動について説明されました。続いて、マサチューセッツ州ケンブリッジをはじめに世界11都市に19ヵ所の拠点を持ち(関連組織を含む)、250社以上の企業が集積する日本最大級のイノベーションハブであるCIC Tokyoから、昨年のオープンからこれまで約150回以上の様々なテーマのイベントが開催され、行政、学会、投資家、スタートアップなどが参加し、積極的にイノベーションの支援を行っていることや、ボストンの強みを活かしたライフサイエンスの取り組みとして、茨城県「ベンチャー企業成長促進事業(成長プログラム)」やJETRO「スタートアップシティ・アクセラレーションプログラム」を開催するなど、日本のスタートアップの海外進出支援の取り組みについて説明されました。

一般社団法人ベンチャー・カフェ東京 Program Director 小村 隆祐氏
Venture Cafe Tokyo「Venture Café Tokyoのこれまでの軌跡”イノベーションコミュニティの方程式”」より
CIC Japan合同会社 General Manager 名倉 勝 氏
CIC Tokyo「ボストン発、東京最大のイノベーションハブCIC Tokyoの1年間の歩み」より

最初から世界を目指すマインドセットが必要

後半は、レオファーマからLEO Science & Tech Hub シニアディレクター 黒田 垂歩 氏、一般社団法人ベンチャー・カフェ東京 Program Director 小村 隆祐 氏、CIC Japan合同会社 General Manager 名倉 勝 氏の3名による、イノベーション・エコシステムをテーマとしたパネルディスカッションが行われました。CIC Tokyo名倉氏から、米調査会社が公表しているスタートアップ企業が育ちやすい都市の世界ランキング(The Global Startup Ecosystem Report 2021)で、東京は前年の15位から大幅に順位を上げ9位に浮上、日本の都市が上位10位以内に入ったのは初めてであり、資金調達のしやすさや人材の豊富さなどで高得点を獲得した一方、地域内のネットワークの充実度などを示す「コネクテッドネス」は前年と同じ1点にとどまっている事について問題提議がなされ、過去に米国での留学経験のある3人からは、最初から世界を目指すというグローバルな視点が必要であり、特にライフサイエンスのスタートアップは世界に対するインパクトを念頭に、野心的に挑戦する方々が増えることを期待しています、と述べられました。

出展:The Global Startup Ecosystem Report 2021

グローバルとローカルを組み合わせた仕組み

ライフサイエンスにおけるイノベーション創出に貢献するため、CIC Tokyo、Venture Café Tokyoそれぞれがもつ強みについて、CIC Tokyo 名倉氏からは「様々な領域に特化したイベント開催だけでなく、ライフサイエンスにおける重要なプレイヤーとの連携も積極的に行うことで、とにかくたくさんの人が領域を超えて参加できる仕組みを提供しています。同時にボストン地域をベースとしたグローバルなネットワークを活用することができることも大きな強みです。」と述べられました。またVenture Café Tokyo 小村氏からは、「同じくグローバルなコミュニティであることに加え、非営利団体として圧倒的なローカルのネットワークを持つことで、民間企業では行えない公共性を持った活動を行うことができるのも大きな強みとなっています。」と述べられました。

共に新しい時代をつくるために挑戦する心を育んでいきたい

エコシステムのリソースを最大限に活用するための重要なポイントとして、必要な時にすぐに目的のリソースへアクセスできるコミュニティに属していることが非常に重要だと感じています。シリコンバレーやボストンなどではイノベーションコミュニティやバイオテックコミュニティなどがあり、その中に入ることで、必要な人材や投資家とすぐにつながることができます。そして、こういった支援環境を整えるだけではなく、日本のライフサイエンス・プレーヤーが自らの挑戦心を燃やし一歩踏み出すことから全てが始まる、とセッションを結論付けました。

レオファーマは、CIC Tokyo、Venture Café Tokyo と共に、研究者・スタートアップ企業・大企業を含む様々な属性の方と共にコミュニティを形成し、未来のイノベーションを可能にするプロジェクトを実施することで、皆さんと一緒に日本のライフサイエンスにおけるイノベーション創出への挑戦を続けていきたいと考えています。

■レオファーマ株式会社について

レオファーマ株式会社は、デンマークにある LEO Pharma A/S の 100%出資の日本法人として 2010年 6月に設立されました。皮膚科領域に特化したスペシャリティファーマとして日本での確固たる地位を築くべく、事業活動を展開しています。詳細は http://www.leo-pharma.jp/をご覧ください。

■CIC Tokyoについて

CIC Tokyoは、虎ノ門ヒルズに2020年10月オープンした、日本最大級のイノベーションコミュニティです。スタートアップ(起業間もない、急成長を目指す企業)を中心に250社以上の企業や団体が入居できる広大なワークスペースと、ビジネスの成長とグローバル展開を加速するためのコミュニティやサービスを提供します。詳細は https://jp.cic.com/ をご覧ください。

■Venture Café Tokyoについて

Venture Café Tokyo は”Connecting innovators to make things happen”をミッションに掲げ、起業家や起業を志す人、投資家、研究者等、多様なイノベーター達が集い、繋がり、これまでにないイノベーションを社会に対して生み出すコミュニティです。2010年にボストンで設立されてから拡大を続けるグローバル・ネットワークにおける、アジア初の拠点です。詳細は https://venturecafetokyo.org をご覧ください。

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